カテゴリ:校長室から
カラスの巣
校地内のヒマラヤスギにカラスの巣があると連絡をいただきました。
至急業者に連絡し、来週には撤去できる予定です。
カラスの産卵時期は春先ですので、もう巣立ってしまった巣になりますが、来年巣作りを再開しないように、撤去後も注意深く確認したいと思います。
一昔前はスズメやハトもカラス同様よく見られた鳥の一つでしたが、最近はめっきり少なくなりました。島嶼部に赴任していた時に、スズメが多く見られたのでとても懐かしく思いました。本当に都区内でスズメは見かけなくなりました。
スズメは、瓦屋根などの軒先の小さい隙間に巣を作って繁殖する鳥で、瓦屋根の隙間がすくなくなるように変化したことや、阪神淡路大震災で瓦屋根の耐震への脆弱性から、屋根材として瓦が使われなくなったことなども大きく影響し、スズメの繁殖環境がなくなってきたことが、スズメが減った要因と考えられているそうです。
区内の別の学校でも、校地内にカラスが巣を作ったことがよくありました。カラスは針葉樹の高い樹に作ることが多いようです。本校でも同様にヒマラヤスギに営巣していました。カラスとしては広めの公園などを営巣地としていることが多いようで、本校のような場所に営巣するカラスは集団から外れているもののようです。おそらく妙正寺公園や淸水森公園に営巣できなかった個体が、なんとか見つけた場所だったのかもしれません。
野生動物の生育環境はなるべく守っていきたいと思いますが、カラスは時折人を襲撃することもありますので、生徒と地域の皆様の安全を考え、これからも巣は撤去したいと思います。お気づきのこと等ありましたら、遠慮なく学校までご連絡ください。
美術の授業・社会の授業
2年A組の美術の時間にお邪魔しました。
鑑賞の授業でピカソの「ゲルニカ」について、感じたこと、思ったことを共有しあっていました。
美術の作品は、作者の思いや考えを絵画や彫刻などに表現しているものですが、鑑賞する人にとっては、その作品から何を受け取るのかは自由なので、作品の背景である、筆者の思いや考えを知っている必要はありません。しかし、それらの作品の背景を知ることで、さらに作品に対する理解が深まり、違った見方ができるようになることなどを知ったようでした。
3年C組の社会の授業にもお邪魔しました。公民分野の学習で、世論と政党の役割などの内容について学習をしていました。先日衆議院の解散総選挙が行われ、与党の過半数割れ、第一党は自由民主党という政局が不安定な状況になりました。まもなく開催されるであろう特別国会で、国民民主党か日本維新の会が首班指名に与党に協力すると過半数を与党が超えることができる、協力しないと決戦投票となり、少数与党で現総理大臣が再任されるのか、自民党内で総裁解任動議が出て自民党総裁が代わって特別国会が開かれるのかなど、様々な政治評論家が今後の動きについて解説をしていますが、現実はどうなるかかわりません。日本の政治状況がリアルタイムで大きく変化するタイミングですので、今の社会情勢そのものが生きた教材となっています。そういった背景があるのか、生徒も一生懸命授業に参加していました。
柔道の授業
保健体育の時間では、いま「武道」の領域で柔道に取り組んでいます。
保健体育の時間内で、しっかり組んでお互いに投げ合うことは難しいのですが、礼法や受け身、固め技などを経験し、武道の精神を学んでいます。
柔道は怪我が多いとイメージされがちですが、先日大谷翔平選手がスライディングで肩を負傷したように、運動に怪我はつきものであり、直接身体をぶつけあうものですので、怪我をしやすい面は否定できません。
しかし、受け身をするときに身体を丸め、力を逃がすように身体を使い、手を打って衝撃を分散し、瞬間的に身体に力を入れることで、全身の骨や筋肉が鍛えられ、怪我をしにくい身体になることも事実です。普段バレーボールをやっていない人が、両手でレシーブを何度か受けると、手首周辺が痛くなり、腫れ上がりますが、続けていくうちに痛くなくなり、腫れなくなることと同じです。授業で怪我しないよう注意を払って指導していきます。
2年C組を参観させてもらいましたが、全体的に女子の受け身の身体さばきの方がよくできていて、男子はまだまだ足の形や身体の回り方など練習が必要な人が多く見られました。これから固め技について学習するようですので、技の攻防などから、柔道の楽しさを味わってほしいと思います。
2年A・C組授業
5校時の2年A・C組の数学の授業を訪れました。
少人数指導を行っていますので、2クラス合同で3展開して授業を行っています。
合同と証明の単元に入り、中学数学で躓きやすい証明について学習しています。
数学の証明は余計な言葉を省き、なるべく簡潔に記述することが大切で、そういった記号や数式が多くなる面も躓きを生む一因と思います。
記述の流れは、論理的に構成されており、国語の意見文などと同じような構成ともいえると思います。論理的に説明するということを身につけていくという意識をもって学習していきましょう。
あるクラスでは消しゴムを投げて教室を散らかして片付けをしている場面に出くわしました。物を大切にすることは当然ですが、休み時間と授業時間の切り替えを自分の意志でできるようになってほしいと思います。自分を律することこそ、「自律」です。
1年生の授業
10月最後の週が始まりました。
1校時は3年B組の道徳の授業をさせていただきました。
週末の疲れがあるのか、眠そうな顔をしている生徒が多く、いつもより元気がないと感じました。
3年生は今週三者面談期間となりましたので、給食後下校となります。
5校時に1年生の授業を見学しました。
1年A組とC組は、英語の単級での授業でした。
いつもはA組とC組を合併し、3クラスに分割して授業を行っていますが、今日は時間割の都合で、各学級の教室で授業でした。一般動詞に”S”をつける(いわゆる三単現のS)の変化について学習していました。様々な活動に進んで取り組んでおり、元気いっぱいな様子は1年生らしさを感じました。
1年B組は数学の時間でした。少人数指導でしたので、1クラスを2つに分けての授業を行っています。
教室で授業を行っているクラスは、方程式の基本の確認と小テストを行って、既習事項の確認を行ってから、反比例について学習していました。数学科教室で授業を行っているクラスは、反比例について、様々な問題を解きながら、理解を深めていました。
1年生はどのクラスも元気あふれる姿が素晴らしいです。
時折先生の話を聞いていなくて、注意と指示が入ってしまうところは玉に瑕ですが、課題に取りかかるところは、集中して取り組んでいる様子が見られました。
2年生の授業
今日の6時間目の2年生の授業を見学しました。
A組は国語科でした。
新聞のコラムを読んで、自分の意見をまとめ発表する活動を行っていました。
何人もの国語の先生の授業をみさせてもらっていますが、案外国語の授業とICTの相性はいいようで、多くの先生がタブレットを積極的に活用している授業を行っています。考えをまとめるのは、書くよりもキーボードを打つ方が早く、まとめやすい面があるのかもしれません。
B組は理科でした。生物分野で人体に関する内容を学習していました。
循環器の働き、名称などについて確認し、ビデオを見ながら血液中にある細胞の働きや、免疫の働きについて学習していました。
細胞が擬人化されているアニメでしたので、生徒も興味をもって学習している様子が見られました。人体について学ぶ単元は、自分の健康とも関わってくる基本的な知識となってくる内容なので、しっかりと理解してほしいと思います。
C組は社会科でした。近代社会の成立と市民革命について学習していました。
内容としては世界史の中でも公民分野とも大きく関わってくる重要な内容でした。多くの人物名や事件名・法律名などが出てきていましたので、なかなか密度の濃い1時間でした。現代社会にも通ずる非常に重要な内容でしたので、しっかりと身につけてほしい内容です。先生の一言一言にしっかり反応し、メモをとる生徒ばかりでしたので、少し安心しました。
どのクラスも金曜日の6校時という疲れている時間帯にもかかわらず、ぼーっとせず、積極的に発言したり、ノートを取ったりと一生懸命授業に取り組んでいる姿は、素晴らしかったです。
校舎のお気に入りの場所
天沼中学校は令和7年度から改築検討委員会が立ち上がり、校舎の改築に向けた具体的な取組がスタートします。それに先駆けて、生徒・保護者・地域の皆様からどんな天沼中学校の校舎にしていきたいかについてのアンケートを学校運営協議会が実施しました。
様々な回答が寄せられましたが、その中で新しい校舎にも残して欲しいと意見が多く挙がった場所として、各階教室前の廊下壁面に設置されているベンチと、1階の西校舎をつなぐ場所にあるラウンジが挙げられました。
この2つの場所は、普通にありそうなものですが、設置されている学校は少ないと思います。特に教室前に長く設置されているベンチは珍しいと思います。
休み時間などに、学級を超えてベンチに座って楽しそうに過ごしている生徒の姿をよく見かけます。生徒同士の関係が良いからこそ、こういった設備が大切だと感じているのだと思います。実際にこのような特徴的な設備が新しい校舎に設置できるかは分かりませんが、天沼中生が大切に思っているものを引き継いでいければと考えています。
10月の学校運営協議会
本日は学校運営協議会が開催されました。
浜松市の校長先生が視察に訪れ、会議の様子を傍聴されていました。
本日はこれから行われるCSアンケートと学校改築に関するアンケートに関して、今後の予定などを確認しました。教育委員会からCSに対して改築に関するスケジュールの説明をいただき、地域に開かれた学校作りという視点で改めて地域に関わる方のご意見をまとめていくことが確認されました。
私からは、学校様子をお伝えし、次年度に向けた方針の下案や、次年度の人事構想などについてお話しました。先月は中1の修学旅行先の変更についてご意見をおうかがいし、ご承認いただきました。
このように、毎月の学校運営協議会で学校の運営方針や教育活動の内容、人事や施設に関することなど、天沼中の教育活動全般について、様々なご意見をうかがいながら地域とともによりよい学校づくりに取り組んでいます。
第2回進路説明会
今年度2回目の進路説明会を実施いたしました。
多くの保護者の方にもご参加いただき、ありがとうございました。
2回目の進路説明会はより具体的な手続きの話でしたが、多様な学校、多様な選抜方法が増えたことで、細かいところは来週の三者面談で確認していただければと思います。
近年は私学への助成が拡充したこともあり、都立第一志望としている生徒の割合は低下傾向にあるように感じています。年による変動もありますが、多い年は半分以上の生徒が私立を第一希望にしている年もあります。また、本校の都立志望の生徒は都立の推薦による選抜で進学先が決定する生徒は少なく、多くの生徒は第一次・前期募集の結果が進学先が決定します。都立の推薦の志願倍率と一次募集の倍率を比較すると、推薦の倍率が倍以上高いことが多く、推薦の方が狭き門となっていることも影響していると思われます。
いよいよ3年生は進路選択に向けて、具体的な方向性を決めて、自分の実力を高めていく時期となりました。しっかりと前向きに目標に向かっていく姿を職員全員で応援してきます。
学校朝会にて
本日は学校朝会でした。
本日の学校朝会で、先週発覚した体育館の落書きに関するアンケートについてのお礼と、これから3年生が進路選択を控えるにあたり、不安と戦っていくためには仲間を大切にしていこうという話をしました。
体育館の落書きに関するアンケートには、私たちが把握仕切れていない落書きがまだあることや、日頃の学校生活で改善してほしいこと、学校施設で要望したいことなど多くの意見をよせてもらいました。施設・設備については、予算等の関係で解決することは難しいものもありますが、少しでもよりよい学校生活が送れるように、対応策を検討していきたいと思います。見落としていた落書きについても、対応していきたいと思います。ニューヨークの地下鉄で落書きを放置せず、落とすようにしたら治安が良くなったという話は有名です。学校は生徒の心の成長を促す場所です。落書きのない美しい学習環境を保っていきたいと思います。
3年生はこれから進路関係の話が本格化していきます。「志望校に受からなかったらどうしよう」という不安を抱えやすい時期になりました。不安は一人で抱えているとどんどん膨らんでいきがちです。そんな時に支えになるのが仲間です。学校には気持ちを共有できる仲間がたくさんいます。そんな先輩の姿を応援する後輩もいます。「受験は団体競技」という表現をする人が多くいますが、仲間とともに支え合いながら過ごしていくことで、一人でいるよりも多くの力をもらえるものです。ぜひこの学校で共に過ごす仲間を大切に思ってほしいと思います。
また、本日の学校朝会では、広島平和学習中学生派遣事業に参加して2年生の生徒の発表がありました。平和な社会のためにどうすればいいのかという部分について、鋭い考察が述べられていて、深くまで学習してきたことが伝わる素晴らしい発表でした。