特色ある教育活動
ことだま百選・KOTODAMA100
①ことだま百選(国語)
「教養ある言葉の教育」という杉並区の方針を受けて始めた取組が天沼検定、ことだま百選です。言霊とは、わが国で古くから信じられてきた考え方で、言葉に宿る霊的な力のことを言います。声に出した言葉が現実に影響を与えるのは事実です。「うざい、きもい、死ね」などの心ない言葉が子どもの間に発せられ、傷つく子どもが多くいます。
逆に、良い言葉、美しい言葉は人に幸いをもたらすと考え、生徒の心が豊かになるような言葉を暗唱するものとして編集したのがことだま百選でした。
古今東西の名文・美文や漢詩、短歌、俳句などを暗唱します。教室の中では担任が、廊下では副担任や学校支援本部の皆さん、PTAの皆さんが検定員として認印してくれます。全部暗唱した生徒が、校長先生が出す検定暗唱をクリアすると、ことだま名人に認定され、ことだま名人も検定員に加わります。
②Kotodama 100(英語)
天沼検定の英語版が「Kotodama 100」です。国語と同じ仕組みで編集し、同じ方法で取組んでいます。年に2期 35回、朝学習の時間に暗唱します。
廊下での暗唱検定には、英語が得意な卒業生や保護者の方々も協力してくれています。
早口言葉やことわざ、名言、童謡、歌からなり、99番目の歌は、ルイ・アームストロングが歌った名曲、 「What a Wonderful World」です。
「目に映るのは青々と生い茂る木々‥中略‥ああ、なんて素晴らしい世界だろうと」
ほのぼのと心が温かく、生きる勇気が湧き出てくるような英語の言霊です。
『ことだま百選』『Kotodama 100』に詰まっている、多くの先人たちの素晴らしい知恵や素晴らしい感性が、それを自分の言葉として口に出す中学生を、とびきり素敵な中学生に育ててくれるに違いありません。
天沼中学校ではこれらの教材を使って生徒が音読・暗唱・朗読を朝の帯活動で定期的に行っています。生徒の活動評価には教員だけでなく、保護者・学校支援本部を含めた地域の方々も協力してくださって、一緒に生徒たちの活動を見守っています。