2025年1月の記事一覧
手書きVSタイピング
12月にネットニュースに興味深い記事がありました。
『「手書き vs. タイピング」 どっちが脳を活性化する? 36人の脳波を記録 ノルウェーチームが検証』
という記事でした。
記事を読むと、手書きの方がタイピングよりも脳の多くの領域が活性化し、明らかに脳を使っているのは、手書きの方だということです。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2412/13/news066.html
最近1人一台タブレット端末が導入され、タブレット端末とどう付き合っていくのかという部分について、さまざまな議論がされているところです。ICT機器の利点というのもたくさんあります。しかし、ICT機器を使うことで、伸ばせない能力もあるだろうとも言われてきました。
最近では、学習用に貸与しているタブレット端末で家でゲームをしたり、動画を視聴したりして、家庭学習でちゃんと活用できていない生徒が多くいるという話も聞きます。
ご紹介した記事は、これまでの私たち実感と大きな違いはないと感じます。「漢字は読めるけど書けなくなった」などという会話が大人同士の中でもよくされているのではないでしょうか。昭和に生まれ育った私は、「漢字や英単語は最低でも10回はゆっくり書かないと覚えない」などと教えられ、漢字や英単語の書き取りの宿題などが出された記憶があります。PCやスマートフォンを使って文字を打つことが多くなり、筆記具を用いて書く機会が減ると、昔は書けた漢字や英単語のスペルが思い出せない場面がしばしばあります。書かないと忘れてしまうという実感は多くの大人が感じていることではないでしょうか。
そうすると、筆記具を用いて書いて学習するということは、身につけていくという部分においては、欠かせないものではないかと思います。
「学習内容を身につける」という視点においては、努力をしなければならないところは、省けないのだなと改めて思った記事でした。
書くことの大切さも忘れないようにしていきたいと思います。