本日から3日間、2学期期末考査が実施されます。日々の学習の成果を確認するテストとなります。
どうしてもこうした大きなテストがあると、その点数が何点とれていたかということに生徒の関心は向いてしまいがちですが、大切なことはこれまでの学習を通して、大切なことを確実に身につけることができたかどうかというところを、結果を通して教員と生徒が共に確認するためというのが本来の趣旨になります。
学校によっては、定期考査を実施しない学校も増えてきています。今の学習指導要領において、日々の学習の様子を把握し、日々の学習評価の積み重ねで成績をつけていく流れになっています。生徒の学力を状況を把握するものは、定期考査とは限りません。逆を言えば定期考査の点数がよいだけでは、良い成績にはなりません。
現在の学習指導要領において、「主体的に学習に取り組む態度」という観点があります。粘り強く学習に取り組む側面と、自らの学習を調整する側面の2つから評価する観点が設定されています。言うならば定期考査は、自らの学習を調整する側面の最後の仕上げの場面です。「主体的に学習に取り組む態度」の観点は、学習の始まりの頃の自分の学習状況を把握し、途中でできているところ、できていないところを見つめ直しながら、自分の目標とする学力が定着するように粘り強く学習に取り組んだ結果としてどういう成果が得られたのかを評価するものです。つまり、結果だけではなく、そこまでのプロセスがどうだったのかということが評価されます。
この自分の学習を調整し、粘り強く取り組むことができる力は、学習面に限らず、様々な場面で必要となってくる大切な力です。大人になってからも求められていく力であることは間違いありません。
生徒の皆さんには、点数や平均点に目を奪われることなく、定期考査の意味を感じながらしっかりと取り組んでほしいと思います。