「校長室から」の記事一覧

本日から3日間、2学期期末考査が実施されます。日々の学習の成果を確認するテストとなります。
どうしてもこうした大きなテストがあると、その点数が何点とれていたかということに生徒の関心は向いてしまいがちですが、大切なことはこれまでの学習を通して、大切なことを確実に身につけることができたかどうかというところを、結果を通して教員と生徒が共に確認するためというのが本来の趣旨になります。

学校によっては、定期考査を実施しない学校も増えてきています。今の学習指導要領において、日々の学習の様子を把握し、日々の学習評価の積み重ねで成績をつけていく流れになっています。生徒の学力を状況を把握するものは、定期考査とは限りません。逆を言えば定期考査の点数がよいだけでは、良い成績にはなりません。
現在の学習指導要領において、「主体的に学習に取り組む態度」という観点があります。粘り強く学習に取り組む側面と、自らの学習を調整する側面の2つから評価する観点が設定されています。言うならば定期考査は、自らの学習を調整する側面の最後の仕上げの場面です。「主体的に学習に取り組む態度」の観点は、学習の始まりの頃の自分の学習状況を把握し、途中でできているところ、できていないところを見つめ直しながら、自分の目標とする学力が定着するように粘り強く学習に取り組んだ結果としてどういう成果が得られたのかを評価するものです。つまり、結果だけではなく、そこまでのプロセスがどうだったのかということが評価されます。

この自分の学習を調整し、粘り強く取り組むことができる力は、学習面に限らず、様々な場面で必要となってくる大切な力です。大人になってからも求められていく力であることは間違いありません。
生徒の皆さんには、点数や平均点に目を奪われることなく、定期考査の意味を感じながらしっかりと取り組んでほしいと思います。

学校便りでお知らせしていた通り、令和8年度修学旅行は「北海道方面」で実施予定です。そこで担当していただく旅行業者の選定のために、PTAの学級委員の方、CS委員の方にもご参加いただき、各社からご提案いただきました。
本校としては、新しいチャレンジとなる修学旅行の実施内容変更となりますが、これまでの京都方面とは異なる、新たな学びの視点をもって学習を進めていくことができそうだと確信をもつことができました。これまでの「京都・奈良」方面では、各社の違いはあまり大きくありませんでしたが、今回の「北海道」方面は、各社の企画がそれぞれ異なっており、学校と連携をとりながら充実した学習が行えるパートナーはどこかという視点がより大切なポイントになるのだと思いました。
いただいたご意見をもとに、企画書等を再度確認しながら、しっかりと選定していきたいと思います。

本日は研修で杉並区立済美養護学校を訪問しました。

済美養護学校は東京都で唯一の市区町村立の知的障がい特別支援学校です。

普段あまり訪問する機会がなく、授業中様子を見学させていただくことができました。

日本は特別支援教育を分離教育を基本として行っていますが、インクルーシブ教育が国連を中心に掲げられ、これからは個別の支援を要する生徒と要しない生徒が一緒に学ぶようになっていくのが、今後の教育の姿になっていくのだと思います。

実際に済美養護学校での指導についてお話をうかがうと、掲示物を貼る際には誤飲の危険がないもの。大きなクリップ型の磁石などを用いていることや、一人一人の生徒の状況に応じて、対応の仕方を変えていることなど、細やかな配慮をされていることが分かり、改めて生徒が安全に過ごすために細やかな気配りがされていることを知りました。

インクルーシブ教育を真に進めていくためには、必要とされる個別の支援の内容が人によって異なるため、その時に在籍している人に対応する人材が必要だと思いました。どんなにAIが人間の代わりとなるとしても、こういった部分では人の代わりはできません。生徒の教育に関わる人材の充実は、なかなか解決されない課題です。

済美養護学校には、沢山の生徒の笑顔がありました。素敵な学校だと思いました。天沼中でも様々な生徒が楽しく学校に通い、沢山の笑顔が溢れる学校にしていきたいと心に誓い済美養護学校を後にしました。

本日、天沼中学校区地域教育推進協議会の事務局会議が開かれました。

杉並区には、各中学校区に地域教育連絡協議会という組織が立ち上がっています。地域教育連絡協議会は、地域教育懇談事業、子ども地域活動促進事業の2つを柱にして、中学校区内の地域・関係機関の方と密接に連携し、地域の教育力を高めていく取組です。
天沼中学校区には、地域教育連絡協議会ではなく、地域教育推進協議会がされています。地域教育推進協議会は、天沼中以外には、神明中学校区、和泉学園校区、高円寺学園校区の3つに設置されています。
地域教育推進協議会は、中学校区の0歳から15歳までの子どもの育成や社会教育を通して活力ある街作りを実現しようとする組織です。地域教育連絡協議会のように、柱となる事業が決まっていません。地域の実情に合わせて、地域の方々の思いや考えを実現させていくことができるようになっています。天沼中学校は4つの地域教育推進協議会の中でも一番古い歴史をもっており、古くから地域で子どもを育てていこうという意識がある地域でもあります。
コロナ禍で一旦全ての活動が止まったことで、これまで地域教育推進協議会で取り組んでいた活動の見直しを行っています。なかなかコロナ禍前のような活動を行っていくことは難しくなっていますが、沓掛小、天沼小に関わる地域の方とも連携しながら、天沼中学校区全体がよりよい地域となっていけるように、本校としても協力しながら取り組んでいきたいと思います。


今朝、生徒会役員会から発表があったように、旧若杉小の跡地利活用に関する検討会のワークショップに本校の生徒会が代表として参加する機会をいただきました。生徒全員の意見をタブレット端末で集め、それをまとめた結果を生徒を代表して、生徒会役員が検討会に現中学生の意見を届ける役割を担わせていただけることになりました。
写真は生徒会役員が作成したアンケートです。ロイロノートというwebアプリケーションを用いて、アンケートを実施します。以前であれば、こういったアンケートを紙で行うことが普通でしたが、ICT機器を活用すると意見集約にかかる時間が大幅に短縮することができます。中学生にもなると細かく指導しなくても、見栄えの良いアンケートをすぐに作成できてしまうところは、中学生の頭の柔らかさを感じます。
旧若杉小の跡地にできた施設は、現中学生が成人する頃に利用することができるものです。その頃には地域を担う貴重な人材となっていることでしょう。中学生の段階から、このような街作りに参画する機会をほんの少しでも得られることは、主権者教育にもつながる非常に意義のあることだと感じています。
どんな意見が中学生から出てくるのか楽しみです。地域をよりよくしていこうと主体的に関わろうとする気持ちを大切にしていきたいと思います。

10月末から3年生の3クラスで「郷土愛」を主題とした道徳の授業を行いました。
3年生は色々なことを深く考えられるようになるので、こちらも改めて考えさせられたり、すごい!と思うような発言があったりします。
使用した教材は、「島唄の心を伝えたい」という生徒作文を用いた教科書に載っている教材を用いました。奄美地方に在住の筆者が、習い事として取り組んでいる「島唄」を通して、島唄を大切にし、島唄に込められた思いを伝えていきたいと決意する話です。
郷土芸能を伝えていこうという筆者の思いから、郷土を大切にしたいという思いの源について考えを深めていく授業でしたが、なかなか筆者の思いに共感できない人が多かった様子でした。あるクラスでは「洗脳されているというか、思い込まされているのではないか」と考える生徒がいて、「そんなことはない、これは心からそう思っている」と返す生徒がいました。別のクラスでは、「愛」というキーワードが授業の早い段階から生徒の発言のなかから出てきたことで、「島のことが好き」という気持ちが思いの根底にあるという「郷土愛」のベースにある思いに迫っていました。そこから別の生徒は「他の地域、島から出たことがないから、他を知らないからそう思えるんだ」という発言が出て、違った視点で考える生徒もいました。
杉並という地域では、「ふるさと」という思いを抱くことはなかなか難しいことを他にも授業していると感じています。

「ふるさとは遠くにありて思うもの」という室生犀星の詩の一節が有名ですが(本来の詩の意味とは違う使われ方をしていますが)遠く離れた時にこそ、故郷への思いが高まるものかもしれません。誇るべき伝統や文化がなくとも、故郷への思いは誰もが抱けるはずです。天沼中が生徒にとっての故郷の情景の一つとなるようにしていきたいと思います。


今年度本校の3年生の技術・家庭科の授業は、水曜日にあります。
技術・家庭科は1・2年生では、週に技術と家庭で1時間ずつ、年間に70時間ありますが、3年生では技術・家庭科で週に1時間ずつになるので、隔週で技術と家庭の時間が入れ替わります。

今、技術分野では金属加工の技術を用いて、キーホルダーを製作しています。家庭分野では、和食と煮魚の調理技術について学んでいました。
DIYがブームとなっているとはいえ、なかなか家でものづくり、特に金属加工などを行う機会はとても減っていると思います。また、調理でも手軽に出汁がとれるようになり、昆布や鰹節から出汁をとるご家庭は減っていると思います。授業の中でこれらの体験ができるということは、非常に貴重なことだと感じます。隔週に1時間しかない中で、技術・家庭科の教員は題材を非常に工夫していることが伝わります。英語のように年間140時間の実施できる教科を少しうらやましく思ってしまいます。


本校では、一人一台タブレット端末を用いて、年2回WEBQUを実施しています。
QUは、学校生活における生徒の満足感や意欲、学級の状態を質問紙形式の心理検査によって測定するものです。紙で実施するQUもありますが、WEB版のものもあり、本校ではWEB版のものを活用して、個人や学級の状態を把握し、いじめの早期発見や、個別の支援へのアセスメントとして実施しています。
WEB版は実施したらすぐに結果を参照できること、過去の結果との比較などのデータの参照がとても早い点がメリットとして挙げられます。
いじめ未然防止だけではなく、よりよい学級作りのためにも、今年度の2回のデータを比較、検討し、3学期の学級作りに生かしていきたいと考えています。


連合文化祭開催中です。4日までセシオン杉並にて、美術科・技術・家庭科作品展、サイエンスグランプリの作品が展示されています。
本日は音楽発表会で本校の吹奏楽部が演奏しました。
なかなか人数的に少なく、大変な中でもとても素晴らしい演奏を響かせました。
音楽発表会からのおよそ3週間でとても演奏が上手になっていることを感じさせる演奏でした。
ぜひ、作品展にもおこしください。


校地内のヒマラヤスギにカラスの巣があると連絡をいただきました。
至急業者に連絡し、来週には撤去できる予定です。
カラスの産卵時期は春先ですので、もう巣立ってしまった巣になりますが、来年巣作りを再開しないように、撤去後も注意深く確認したいと思います。
一昔前はスズメやハトもカラス同様よく見られた鳥の一つでしたが、最近はめっきり少なくなりました。島嶼部に赴任していた時に、スズメが多く見られたのでとても懐かしく思いました。本当に都区内でスズメは見かけなくなりました。
スズメは、瓦屋根などの軒先の小さい隙間に巣を作って繁殖する鳥で、瓦屋根の隙間がすくなくなるように変化したことや、阪神淡路大震災で瓦屋根の耐震への脆弱性から、屋根材として瓦が使われなくなったことなども大きく影響し、スズメの繁殖環境がなくなってきたことが、スズメが減った要因と考えられているそうです。
区内の別の学校でも、校地内にカラスが巣を作ったことがよくありました。カラスは針葉樹の高い樹に作ることが多いようです。本校でも同様にヒマラヤスギに営巣していました。カラスとしては広めの公園などを営巣地としていることが多いようで、本校のような場所に営巣するカラスは集団から外れているもののようです。おそらく妙正寺公園や淸水森公園に営巣できなかった個体が、なんとか見つけた場所だったのかもしれません。

野生動物の生育環境はなるべく守っていきたいと思いますが、カラスは時折人を襲撃することもありますので、生徒と地域の皆様の安全を考え、これからも巣は撤去したいと思います。お気づきのこと等ありましたら、遠慮なく学校までご連絡ください。

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お知らせ

10月20日 常任委員会

10月21日 3年合唱発表会

10月22日 校外学習前日指導(2年)

10月23日 校外学習(2年)

     伝統文化体験(1年)

10月24日 いじめに関する授業(1年)

     漢字検定

10月27日 生徒朝会・任命式

     三者面談(3年)

     移動教室説明会

10月28日 三者面談(3年)

10月29日 三者面談(3年)

10月30日 三者面談(3年)

     伝統文化体験(1年)

10月31日 三者面談(3年)

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