ウクライナ戦争から1000日

11月19日でウクライナ戦争から1000日経過したと報道がありました。
私はロシアがウクライナへの侵攻準備を始めているという報道が出ていた2021年末頃から「本気か?」という気持ちで情報を眺めていました。
半信半疑で「おそらく直前には侵攻回避するだろう」と思っていたのですが、予想は外れロシアはウクライナに侵攻を始めました。そこから欠かさず状況の推移を追っているのですが、戦争が終結する見込みはありません。
ロシアは当初「特別軍事作戦」という表現を使い、「戦争」という前提をとっていませんでした。最近の報道を追っていると、「戦争ではない」という前提は曖昧になっているように思います。陸続きで国境を接しているロシアとウクライナは、地理的条件もあいまって、非常に長い前線を作って戦闘を行っており、ロシアが押しているものの、ほぼ膠着状況になっています。
ロシアとウクライナの関係について、このウクライナ戦争が始まるまでは詳しくは知りませんでした。2014年頃から東部地域での紛争は続いていたものの、20世紀初頭のソ連時代の出来事や、ロシア帝国建国に関わる両国の関係など、歴史的に様々な要因が重なり合い、簡単に言い表せるものではないことを知りました。
SNSなどに投稿されているウクライナ戦争の言説には、様々な意見が飛び交っています。ただ、今回のウクライナ戦争の口火を切ったのはロシアであることは間違いありません。そういった事実についても間違った認識で論じられている言説があることに対して、情報を精査し、自分にとって大切な情報を取捨選択する力はますます高まっていることを感じています。
今の中学3年生が小6の3学期にこの戦争は始まりました。これから入学してくる生徒はウクライナとロシアが戦争しているのが当たり前と思って入学してきます。様々な言説に惑わされず、戦争が起きない世界を目指すためには何が必要なのか、しっかりと考えていく力をつけてほしいと願っています。