「いただきます」

本日の給食の献立は「たこめし」「厚焼き卵」「肉じゃが」「野菜のわざび和え」「牛乳」でした。

日本では、食事の前の挨拶として「いただきます」という言葉を使います。いつからどのような意味から使われるようになったかについては、諸説あるようですが、「いただきます」という言葉は、「命をいただきます」という意味が込められているという話があります。「いただく」という言葉は、「もらう」の謙譲語ですので、動植物の命をもらって我々の命につなげていくと考えることができます。

今年は店頭からお米がなくなり、お米が買えなくなってしまった経験をおもちのご家庭もあることと思います。給食では、お米の購入契約を交わしている業者の方が、年間に必要なお米を計画的に確保していただいているおかげもあり、計画通りに給食を実施することができています。

コロナ禍で学校が休校になった時、あるテレビ番組で学校給食に出していた小松菜を救えという企画を見たことがありました。食材を購入させていただいている業者だけではなく、生産者の方も安全・安心な給食のために、食材を優先的に提供していただいていることを知りました。

給食の調理に携わる調理員さんを始め、食材の納入業者の方、食材の生産者の方、様々な方々の思いが形になって給食ができあがっていることを考えると、本当にいろいろな思いをいただいているのだと実感します。

今、お米以外にも、牛乳の生産が厳しくなっているなど、日本の農業の土台が揺らいできているという話をよく耳にするようになりました。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響による肥料や資材価格の高騰や、担い手の高齢化による後継者不足など、農業を取り巻く環境は厳しさを増す一方です。

そんな中でも子供たちのためにとの思いをもって取り組んでいただいている方々のおかげで、給食が食べられていることをしっかり胸に刻んでいきたいと思います。